シムズにはまろう

The Sims 3というゲームをどれぐらいの人が知っているのだろう?周りにユーザーがいないので、
「あのゲームはおもしろいよね」
なんていうたわいもない話から、
「あそこのサイトのLotはいいよ」
というような具体的な話まで、語り合えないのが少々さみしかったり。個人的には地道なゲームだと思っているので、勧めれば誰でもはまってくれるとは思っていません。


そんな地道なゲームもシムピープルから数えると早10年です。あの、カクンカクンしたシムが滑らかになるまでずっとはまり続けている自分ってどうよ?というわけです。なぜこんなに長い間はまっているのか?ぽやーんと思い返してみました。


シムピープルの頃は本当にカクンカクンでした。今見るとよくあれで遊んで満足してたなと思うほどです。でも当時は画期的だったんです。自分の(ある程度)思い通りに動くところが。この頃こんなおもしろいゲームがあるんだよ、と勧めたことがありました。確かに機能は素晴らしいけど、
「見た目が萌えない」
という理由が阻んで受け入れられませんでした。確かになー。わからなくもないなー。


なのになぜお前は受け入れられたんだ?というと、自分が作ったシムを自分が作った家に住ませて、自分が好きなように動かせるころに喜びを感じていたんでしょう。こんな導線の家にしたらシムはどう暮らすだろう?とか、このシムとこのシムを一緒に住ませたら仲良くするだろうか?とか、シムの意思を尊重した場合の動きを見るのが楽しかったんだと思います。だからカクンカクンは二の次だったんでしょう。


でも、シムズ2で大分変わりました。まず、シムから角が取れました。それからシムが年をとるようになりました。ただ、個人的には年をとるのはどうでもよかったりします。家に住ませる時に構成人物の年齢を設定しているので、成人が老人になってしまうなど年齢層が変わると意味が変わってくるからです。わがままなもので、赤ん坊は早く成長してほしいんだけど、成人は成人のままでいてほしいという。老人になると次はお墓ですからね。次がないですし。


シムズ2でも大分満足していたのに、今は3ですからね。2と3の大きな違いはシムの行動範囲と、シムや家の作成機能の向上でしょうか。2は家と庭しか歩けなかったけど(違う区画へ移動する時はロードしないと行けなかった)、3はロードなしで街全体を歩きまわれます。そこがまるでその街に自分が住んでいるような擬似体験ができていいんです。ぶらりと公園へでかけたり、ちょっと隣の畑の作物を頂戴したり気軽に動けるようになりました。


それから、シムや家の作成機能が上がり、色違いやパーツの大きさの変更と移動が楽に出来るようになりました。口をもっと大きくしようとか、離れ目にしようとか、頭を小さくしようとか、肩幅を広くしようとか(これは非公認スライダーを使わないとできないんだった)。色違いが出来るのは非常に便利で、このシムの家は全部家具を赤にすると決めて作り出しても、そうそう赤い家具があるわけもなく、あちこちで探すのに苦労していたのが、今ではなんでも赤くしてしまえばいいので、デザインさえ合えばどうにでも出来ます。こうして選択範囲が広くなって、どんどんはまるわけです。


今は探偵一家を作成して平屋に住ませています。一人は探偵で髪はオールバック、黒いスーツに赤いネクタイが基本で、鋭敏で仕事中毒に設定しています。もう一人は同居人で赤い服に金髪の神経質な発明家という設定です。個人設定をして職業を決めて、住んでほしい家を建てて放り込めば、あとはほぼ見てるだけで楽しい。こんなゲームはそうないでしょう。個人的にはシムに名前を付けるのも楽しいです。自分で作ったシムはあらかた野菜か果物の名前を付けています。あまり現実的すぎるのはどうもね。ちなみに探偵はトリュフで、発明家はピタヤ。名前を決めると色も自然と決まるわけで(トリュフの服は黒で、ピタヤの服は赤がメイン)、なかなかいい名前の付け方だと思っています。


君はインテリアデザイナーかといわんばかりの家具を配布しているサイトや、君は建築デザイナーかといわんばかりの家を配布しているサイトや、君は美容師かといわんばかりのヘアスタイルを配布しているサイトや、その他驚くばかりのサイトがいっぱいあります。もっとみんなはまればいいのになぁ。